宿題の中で唯一、好きだったのは「工作」でした。
ただ昔から、恐ろしく…要領が悪かった…。
そんな中でも忘れられないのは、【卵の殻を使った絵】です。
1.卵の殻に色を塗る。
2.その殻を砕く。
3.砕いたやつを、1つずつ紙に貼っていき絵にする。
そんな宿題。
「よし!チューリップの花を作ろう!」
とスタートしたものの、卵の殻を細かく砕きすぎて
1枚…2枚…3枚…ぜんぜん終わらない~!
こんなに恨めしがっているのは、お岩さんか私ぐらいです。
だんだん涙目になってくる私の前に…とうとう母が登場。
イヤな予感しかしない。
母:「あ~、またこんな細かい事してるの~?
こういう時は、こうしとき~♪」
と、砕く前の丸い殻をガシッと鷲掴み、
そのまま紙に貼ったーーー!
さ:「お、お母さん、これ砕かなあかんねん…」
と、私はもちろんオロオロ。
母:「あ、そう~?じゃあ…」
と今度は、紙の上に乗った殻(立体)をグーで叩き割ったーーー!
「いけたいけた~♪この要領でやり~!はやいよ~!」
と颯爽と去る母を前に
細かすぎた自分にも、大胆すぎる母にも愕然となったのでした。